取材の後は、原稿の執筆です。新聞記事の書き方には一定のスタイルがあります。大手の新聞社には大勢の記者がいます。書き手によって文体が大きく違ってしまうと、新聞の品質が一定しないからです。
誰が書いても、読みやすい記事にするために、記者はハンドブックに書かれたルールに従って、記事を書きます。一方、学校の授業で新聞を作る場合は、あまり文体や表現方法にこだわる必要はありません。
大事なことは、正しい日本語で、読みやすい文章を書くことです。先生の指導に従って、取材してきた事柄について記事を書いてみましょう。参考までに、新聞記事の書き方や新聞記者が気を付けている記事を書く際の決まり事を紹介します
新聞記事の書き方
「5W1H」を意識する
新聞記事を書くときは、「5W1H」の6要素に気を配ります。
- 「Who(だれが)」
- 「When(いつ)」
- 「Where(どこで)」
- 「What(なにを)」
- 「How(どのように)」
この6要素のうち、何が最もニュース性が高いのかについては、ケース・バイ・ケースです。また、全ての記事に6要素を含める必要はありません。大切な要素を中心に記事を組み立てていきます。
また、新聞記事は「です・ます」調ではなく、「だ・である」調で書きます。
上記の原稿では、それぞれの要素が、「5W1H」と、1対1で対応しているわけではありません。
「When(いつ)」=3月10日
「Where(どこで)」=○○県△△市□□の同校体育館
「What(なにを)(なにが)」=A中学校卒業式
「Who(誰が)」=〇山△子校長
「How(どのように)」=あいさつで、卒業生の頑張りを称えた
「Why(なぜ)」=記述なし
読む人に、何を知らせるべきなのかを考えながら、原稿を書くことが大事です。見たことすべてを書くわけにはいきませんので、何を書き、何を書かないのかを取捨選択する作業が求められるわけです。
「逆三角形」に書く
新聞記事では、結論や伝えたいポイントを先に書く「逆三角形」型の文章が多用されています。記事は通常、リード文(前文)と本文とに分けて書きます。リード文には、その記事で伝えたいことを要約します。
そして、本文には、経過的に重要なこと、説明的なことを書いていきます。リード文はできるだけコンパクトに書きます。リード文を読むと、記事の内容が分かり、見出しも取れるようにします。
本文では、記事の内容を詳しくしたり、補足したり、説明を加えます。こうしたスタイルを踏襲する理由は、読み手が記事を順に読み進めることで、大事なポイントが自然に頭に入りやすいようにするためです。
また、新聞の編集作業を進めている間にも、新しいニュースは発生します。トップ記事を入れ替えた場合、その前にトップにしていた記事は短く編集する必要があります。逆三角形型で、段落ごとにまとまった内容にしておくことで、素早く編集することが可能になります。
文章を書くときの注意点
なるべく短文で書く
記事はなるべく、100字から150字程度で改行し、一つの段落にする。一文も、なるべく短くする。一つの文のなかに、あれもこれも盛り込もうとするよりも、一文で区切って、重ねるように書来ます。
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卒業式では、PTAの△川□夫会長が「先生方の愛情深い指導に感謝する」とあいさつした。続いて、〇山△子校長が「みなさんの未来は希望にあふれている」と激励した。
これに対し、卒業生代表の山△則〇さんが「A中学で学んだことを忘れずに、それぞれの進路で頑張っていきたい」と決意の言葉を述べた。
文章を簡潔に書く
文章を簡潔にして、読み手の誤解を招かないようにします。そのために、主語と述語の関係をはっきりさせ、どちらかが脱落しないようにします。
主語と述語の距離を短くし、1文に複数の主語、述語を盛り込まないように注意します。長すぎる修飾語は避け、形容詞や副詞は被修飾語の直前にもってくるようにして、関係性をはっきりさせます。
まとめ
一般紙の新聞記事は、中学生が無理なく読めるように、平易な言葉遣いで書かれています。学校の授業などで、新聞記事を書く場合も、一般紙の記事の書き方は参考になるはずです。
自分が書こうとしている記事と類似した新聞記事を探して、参考にするのも手です。ただ、授業などで新聞を作る場合は、新聞記事の書き方と全く同じようにする必要はありません。
要は、読む人たちに伝わりやすいかどうかが肝心なのです。学校の先生の指導に従って、書きたい記事を書いてみましょう。